misasa104の旅行記

旅行の日記・備忘録です。最近は国内旅行が多くなりました。

2019/09/10 ポルトガル旅行記:エストレモスから天空の村マルヴァンへ

11 am チェックアウトし、フロントでタクシーを呼んでもらいます。優しそうなドライバーさんですが、英語はまったく通じません。日本で印刷しておいたマルヴァンのホテルのマップを渡し連れていってもらいます。

マルヴァン(マルヴァオン) (Marvão)アレンテージョ (Alentejo) の北、なだらかな山々が連なるサン・マメーデ山脈にあります。エストレモスのホサーダからマルヴァンまでは1時間強、代金は約75€でした。景色を見ていたせいか、体感的にはもっと早く感じました。タクシーから降りると寒いです。標高が約900mもあることを思い出し、慌ててカーディガンを羽織ります。

ドム ディニス マルヴァン Dom Dinis Marvão

ホテルに入ろうとするも扉が閉まっていて入れません。その様子を見ていた運転手がタクシーの中からジェスチャーで電話すればいいよと。なるほど、すぐにホテルに電話し開けてもらいました。実際には、鍵がかかっていたわけではなく、扉にぶら下がっている鎖を下に引けば良かっただけです。

まだ早いので、スタッフ数人で掃除をしていました。チェックイン時間になるまで、そこで待ってもいいし、一周りしてきても?と言うスタッフ。受付の前にある小さいけれども心地よさそうな部屋にスーツケースを置かせてもらい、レストランを探してみてと娘に言うと、パンツのポケットに両手を入れて「スマホがない」。

タクシーで現金を払うとき、少額札の持ち合わせがなかったので娘が自分の財布から出してくれました。多分、そのときにスマホをシートに置いたのでしょう。そこで、掃除中のスタッフに声をかけて助けてもらうことに。スマホをタクシーに置き忘れたことを伝え、タクシーを手配してくれた前泊のポサーダに電話してくれないかとお願いをしました。私が電話で説明するよりもちゃんと伝わるはずです。

彼女は理解し、すぐに電話をしてくれました。そして「折り返し連絡がくるから、食事でもしてきたら?」と言ってくれます。慌てても、どうにもならないので、ホテルの正面にある直営のレストラン O Castelo でランチを取ることにしました。ランチは簡単なビュッフェスタイルになっており、トマトとレタスの生野菜に、肉と魚が一品ずつ、副菜に煮物、ピラフやスープがありました。

スマホは、最悪見つからなかったとしても、気落ちしないようにねと言うと、娘は「スマホケースにクレカは入れていないし学生証は再発行可能、PCを持参してるから友人とも連絡できる」といたって冷静。まぁ、最悪のことを考えて対処するしかないもんね。

そんなとき、ホテルで電話してくれた女性がテーブルまでやってきて、ポサーダから連絡があったと教えてくれました。やはりスマホはタクシーのシートの上にあったらしい。ポサーダに届けるか、こちらに持ってくるかと聞かれたので、代金は支払うので持ってきてほしいとお願いしました。

私たちは何度もお礼を言い、胸をなで下ろすことができました。タクシーが戻ってくるにはまだ時間がかかりそうなので、私たちは目と鼻のさきにあるマルヴァン城 (Castelo de Marvao) に足を運ぶことにしました。


入口に小さなチケット売り場があり、1.5€/1人でした。


ゴツゴツした花崗岩の城壁に囲まれています。


メインの広場、石の階段を下りて行くことができます。



こんなところを歩いていたんです。



城の入り口のふもとにある公園。左奥に写っている教会は博物館になっています。その斜め前に、私たちが泊まるホテルがあります。

ちょうど、城からホテルに戻る途中、道の向こうからタクシーが来るのが見えました。そう、私たちをここまで乗せて来てくれたタクシーです。そのときは英語が話せないからか、寡黙だったドライバーのおじいさんが、申し訳なさそうに「わたしがチェックしなかったのもいけなかったね」(ポルトガル語ですが、たぶん)とおっしゃる。いえいえ、100%こちらが悪いのです。タクシー料金を支払い、お礼を言いました。

そのやりとりを聞きつけて、ポサーダに連絡してくれた女性スタッフがレストランの窓から顔を出し、「良かったねー」と声をかけてくれました。皆さんのおかげで、無事にスマホを取り戻すことができて、本当に有難かったです。娘もホッとしたことでしょう。


2:40 pm もう少し村を散歩します。


道沿いに白い可愛らしい家が並びます。



右奥の木から実をもいで、ここで洗って食べている人がいました。何の実だったんでしょう。



土産屋さんを発見。コルクを使った手作りの作品などが飾ってあります。


食器やキッチン用品、かごバッグ、厚手のセーターなどが置いてありました。


村の入口です。タクシーはこんな狭い道を入ってくれていたんです。


3 pm チェックインします。

簡単な説明を聞き、マップをもらいました。

ここのホテルにはツインがなかったので、2ルームあるファミリー・ルームを予約していました。その後、ホテルから「エキストラベッド付きの部屋もあるけど、どうする?」とメッセージをもらい、「どちらでもいいわ」「じゃぁ、変更するね」みたいなやりとりをしていたんですが、結局ファミリー・ルームへ案内されました。


通り側の部屋(私が使用)、エンスイートになってます。左奥がバスルーム。もう1つの部屋のほうが広く、そちらはドアの外にバスルームがあります。


7:20 pm 昼食はあまり喉を通らなかったので、お腹が空いてきました。


レストラン ヴァランダ ド アレンテージョ Varanda do Alentejo で夕食をとります。


お通し(有料)です。


豚とあさりのアレンテージョ風を注文。その名の通り、アレンテージョ地方の郷土料理です。意外にも豚肉とあさりの相性が良くて、パクチーがいいアクセントになっています。日本では一切パクチーを食べない娘もこれは食べていました。


ホテルに戻り、共有パティオから撮った写真です。星が見えますか?


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