misasa104の旅行記

旅行の日記・備忘録です。

2026 秋のスコットランド⑥ アムステルダム、そして帰国

2026/09/21(月)


スキポール空港に到着したのは、定刻通り8時20分頃。Amsterdam Centraalまでは列車で15分ほど。クレジットカードのタッチ決済で乗車できるのでスムーズだ。

荷物は翌日の着替えが入ったバックパックだけ。スーツケースがないので身軽なのもうれしい。中央駅からは街を散策しながら、ホテルの方へ歩いていくことにした。

駅からほど近い運河。奥に見えるのは聖ニコラス教会。

そして運河と自転車。いかにもアムステルダムらしい風景ではないか。

歩いている途中、なんとも立派な建物が見えてきた。ダム広場に面して建つアムステルダム王宮。まだ9時半頃なので、人もそれほど多くない。

いったんホテルでバックパックを預け、チェックインできる時間まで街を歩くことにした。

ナイン・ストリーツを通り、北の方へ歩いていたら、いつの間にかアンネ・フランクの家まで来ていた。このあたりには運河クルーズの乗り場もある。

せっかくアムステルダムに来たので、運河から街を眺めてみたい。どうせ乗るなら屋根のない小さなボートがいいと思っていたので、下の写真のボートに乗ることにした。

ここから約1時間かけて運河を巡り、同じ場所へ戻ってくるコース。

運河沿いには、赤い小さな人型のストリートアートも見えた。フランス人アーティスト、James Colominaによる作品で、気候変動や水位上昇への警鐘を表現しているそうだ。

立派な塔が見えてきた。西教会(Westerkerk)の塔で、頂上にはマクシミリアン1世に由来する青い帝冠が輝いている。アンネ・フランクは隠れ家で、この教会の鐘の音を聞いていたという。

運河から眺めるアムステルダムは、歩いて見る街とはまた違った印象だった。低い位置から細長い家々や橋を見上げながら進んでいくのが楽しい。

ボートを降りたあと、たまたま通りかかったパブでランチをとることにした。

とても感じのよいスタッフが応対してくれた。

ビールもハンバーガーもおいしかった。

その後、右手に見えたスパイ通り(Spuistraat)へ入ってみる。

カフェやレストランなど、人気の店も多い通りのようだ。

クロワッサンやクッキーにスニッカーズ、ロータス(Biscoff)、キンダー(Kinder Maxi)などのトッピングやチョコレートがたっぷり乗ったデカ盛りスイーツを発見。他の店でも、チョコやクリームがたっぷりかかったクロワッサンなどが並んでいた。オランダでは、こういう甘いものが人気なのかしら。

そろそろチェックインできる時間になったので、ホテルへ戻る。

今回予約したのは、インテリアの美しさで評判のブティックホテル「Hotel Estheréa」。シンゲル運河沿いにあり、街歩きにも便利なロケーションだった。

チェックインカウンターの横にあるブルーを基調としたスペースにはドリンクが用意されていて、自由に飲むことができる。

壁もソファも柄物なのに、不思議とうるさく感じない。華やかなのに落ち着いていて、とても好みのインテリアだった。

ロビーやラウンジには猫が自由に歩き回っていて、ソファの上で無防備に寝ていることも。グレージュ色の気品のある猫が2匹いるようだった。そっくりなので兄弟なのかもしれないね、と娘と話していた。

こちらのホテルは部屋ごとにインテリアが異なるので、どんな部屋になるのか楽しみにしていた。案内されたのは、壁やインテリアがターコイズブルーで統一された部屋。アメニティはロクシタンで、リボンのついた可愛いスリッパも用意されていた。夜にはバスタブにお湯を張り、久しぶりにゆっくりつかった。

少し休んでから、夕食に出かけることにした。

Het Koekemannetje | HET LEKKERSTE KOEKJE VAN EIGEN DEEG

レストランへ向かう途中で見つけた、手作りクッキーの店「Het Koekemannetje Bakery」。4種類すべてを購入し、1枚はその日のうちに食べ、残りの3枚はお土産に持って帰った。

1枚がかなり大きいので二人で分けたら、しっとり柔らかな食感でおいしくてあっという間になくなってしまった。

夕食は、早めの時間でようやく予約できたオランダ料理の店「A. van Wees Tasting Locality」へ。カウンター席にはまだ空きがあったが、テーブル席はいっぱいだった。

オランダなので、ここはやはりハイネケン。

ホテルに戻り、部屋の窓から運河を見下ろす。夜8時を過ぎる頃には、街もだいぶ暗くなっていた。

 

2026/09/22(火)


朝食会場の装飾も素敵。料理の種類も充実していた。

帰りも中央駅まで歩き、列車でスキポール空港へ向かった。

 


飛行機はアムステルダムを13時55分に出発する予定だった。ところが全員が搭乗しても、なかなか動き出さない。

機内アナウンスによると、機体の一部に不具合が見つかり、このまま飛行できるか確認しているという。機内でそのまま1時間ほど待つことになった。その間、CAさんは水を配りながら、一人ひとりに大丈夫かと声をかけて回っていた。

しばらくして、この機体では飛ばず、別の飛行機に乗り換えることが決まった。代替機は座席数が少なかったらしく、何人かは乗ることができなかったようだ。

飛行機を降りたあと、わたしたちは次の搭乗まで空港内で軽食をとって過ごした。その後、あらためて別の飛行機に搭乗。わたしたちは、最初に指定されていたのと同じ座席だったが、周囲には席が変わった人もいたようだった。

結局、アムステルダムを出発したのは18時を過ぎてから。予定より4時間以上遅れての出発となった。

帰国後に調べてみると、どうやら補償の対象になりそうだったので、KLMのWebサイトから申請をしてみた。そして約2週間後、二人分で€1,200(約21万6千円)が振り込まれていた。

飛行機の大幅な遅延はもちろんうれしくないが、こうした補償を実際に受けたのは初めての経験だった。

 


いつか行ってみたいと思っていたエジンバラを歩き、帰りには乗り継ぎを利用して、初めてのアムステルダムにも立ち寄ることができた。

個人旅行は、行きたい場所や泊まりたいホテル、食事の時間まで、すべて自分好みに合わせられるのがいい。今回も街を歩き、疲れたらホテルに戻り、気になった場所には予定を変えて立ち寄るという、自由で疲れない旅になった。

一方で、公共交通機関では行きづらい場所を巡ったり、移動が多くなりそうな旅なら、団体ツアーの便利さに頼ったほうが良いかなとも思う。一人で旅行するときはツアーだと心強い。そのときそのときで、使い分けするのが、今のわたしに合っているようだ。

(おしまい)

2026 秋のスコットランド⑤ ディーン・ビレッジへ


2026/09/20(日)


今日はウエストエンドの方まで歩いてみることにした。ホテルを出て、ビクトリア・ストリートから階段を上がりロイヤル・マイルに出ると、大勢の人で賑わっていた。ん? マラソン?

見ていると、白・赤・黄・緑などのグループに分かれ、順番にスタートしているようだった。

あとで調べてみると、この日は「Men’s 10K Edinburgh / Women’s 10K Edinburgh」という10kmのランニングイベントが開催されていた。Men’s 10Kは朝9時30分スタート。ちょうど、そのスタートに遭遇したらしい。

全員が走っていくのを見送ってから、わたしたちも歩き始めることにした。

スコットランドを代表する3人の作家、ロバート・バーンズ、ウォルター・スコット、ロバート・ルイス・スティーヴンソンを紹介する「The Writers’ Museum」の横を抜け、プリンセス・ストリートを西へ向かう。

ディーン・ビレッジ(Dean Village)の方へやってきた。旧市街とはまた雰囲気の違う、静かな住宅街を歩いていく。

この辺りは本当に静かだ。そんな街並みに溶け込むように、立派なセント・メアリー・エピスコパル大聖堂の尖塔が見えてきた。

さらに少し進み、小道を下っていくとホーソーンバンク・レーンへ出た。

ウォーター・オブ・リース川沿いに、古い建物が並ぶ静かなエリア。

中心部からそれほど離れていないのに、まるで別の町に来たようだった。

上に見えるのは、アーチ型のディーン・ブリッジ。周囲は緑が多く、川沿いには散策路が続いている。

 

その後はストックブリッジ方面へ歩き、サーカス・レーンへ。

緩やかにカーブした石畳の道に、緑のツタや花で彩られた可愛らしい家々が並んでいる。通りの奥に教会の尖塔が見えるのも絵になる。

いったんホテルに戻り、ランチをとって少し休んだ。

午後は駅周辺を散策し、Waverley Bridgeから再び旧市街へ向かう。

長い階段を上る。エジンバラが丘の上に造られた街だということを、歩いていると実感する。

まだゆっくり歩いていなかったコックバーン・ストリートへ。写真右は人気のカフェ「The Milkman」。店先にはおいしそうなケーキや焼き菓子が並んでいた。

こちらはハリー・ポッター関連のデザインやグッズを扱う「House of MinaLima」。

ハイ・ストリートでは、ストリート・パフォーマーの周りに大勢の人が集まっていた。背景の建物まで含めて、まるで絵のような光景。

午後になると、旧市街はさらに人が増えてきた。

エジンバラ最後の夕食は、予約しておいたタパス料理店へ。

一皿ずつの量が少なめなので、何種類か楽しむことができ、わたしたちにはちょうど良かった。

翌日は乗り継ぎのため、アムステルダムへ移動し1泊する。

もともとはエジンバラ13時10分発、アムステルダム15時40分着の便を予約していたのだが、出発の10日ほど前、その便がキャンセルになり、朝5時45分発の便に変更されたというメールがKLMから届いた。

おかげでホテルを早朝に出なければならなくなったが、その分アムステルダムに滞在できる時間が大幅に増えた。これはこれで、むしろうれしい変更だった。

 

2026 秋のスコットランド④ Virgin Hotels Edinburgh

2026/09/19(土)


今回エジンバラで泊まったのは、Virgin Hotels Edinburgh。大きなホテルではないけれど、こだわりを感じるインテリアが素敵で、スタッフの対応もとても良かった。

旧市街の中心、ビクトリア・ストリートに面しているが、ホテルの入口は意外なほど控えめ。

入口近くにあるライブラリーは温かみのある空間で、宿泊客がゆっくりくつろげるようになっている。

部屋に入ると、左側に大きな洗面台と収納、右側にはトイレとバスルームがそれぞれ独立していて、その先にベッドルームがあるという少し変わった間取りだった。

これが二人で泊まるにはとても使いやすい。一人がシャワーを浴びている間でも、もう一人は洗面台やトイレを使えるし、ベッドルームとの間に扉があるので、先に寝ることもできる。

イタリアの家電メーカーSMEGの赤い冷蔵庫が部屋のアクセントになっている。中には飲み物がぎっしり入っていた(たぶん有料だったと思う)。

そして、何よりベッドの寝心地が最高だった。ホテルで一休みするときはベッドに転がり、『ブリティッシュ・ベイクオフ』の再放送を見ていた。

最終日は早朝にホテルを出なければならないので、コンシェルジュのお兄さんにタクシーの手配をお願いすると、快くその場ですぐ予約してくれた。

ホテルにはルーフテラスもあり、そこからエジンバラ城を眺めることができる。

チェックインしたあとは、少し休んでから夕食へ。その前に、午前中は行列ができていて入らなかったハリポタショップに寄ってみることにした。

店内は思ったより狭い。外で入店人数を制限していた理由がわかった。

夕食のあとは、The Vennel Viewpointまで足を延ばした。

石造りの古い階段の上から、エジンバラ城を望むことができる人気の撮影スポット。

ホテルに戻ってから、ビクトリア・ストリート沿いで気になっていた「La Barantine Victoria」で買っておいたケーキをいただく。

評判のよい店だけあって、甘すぎず、とてもおいしかった。

 

2026/09/20(日)


翌朝7時頃、ホテルを出て少し散歩をした。

さすがにこの時間は、ほとんど人がいない。

静かな旧市街を歩いていたらお腹が空いてきたので、ホテルに戻って朝食へ。

こちらはメインダイニングの奥にあるビュッフェコーナー。

料理はメニューから注文することもできるし、ビュッフェだけでもよい。

マフィンがおいしそうで取ったものの、食べきれなかった。どうしようかと思っていたら、スタッフが持ち帰り用の小さな紙箱をさっと持ってきてくれた。こういうちょっとした気遣いもうれしい。

朝食を終えたら、今日も一日エジンバラの街を歩こう。

2026 秋のスコットランド③ ハリー・ポッターの街、エジンバラ

2026/09/19(土)


Queen Street StationからEdinburgh Waverley StationまでScotRailで移動する。Queen Streetで切符を買う際、次の列車までの時間が迫っていて慌てたため、往復切符を買ってしまった。発券されたときにあ!と気づいたけれど、もういいや、となった(笑)。

ぎりぎりまで番線が決まらず、案内板の前で待っている人が多かった。のんびりしていたら座席がなくなってしまうかも、などと心配したが、実際には空席もあったくらいなので大丈夫だった。

エディンバラまでは約50分。車窓から見える景色を眺めていたら、あっという間だった。

Waverley Bridge側の出口から旧市街を見上げ、思わず感嘆してしまった。ハリー・ポッターの世界観がそのままそこにあるように思ったからだ。いつまでも見ていたいが、とりあえずホテルに向かうことにする。

駅からホテルまでは徒歩でも行ける距離だが、荷物があったのでタクシーで移動した。2泊するバージン・ホテルにいったん荷物を預け、外に出てみると……下の写真のような光景が広がっていた。

ホテルはビクトリア・ストリート沿いという、とても便利な立地。ホテルを出ると、ハリー・ポッターの「ダイアゴン横丁」を思わせる世界が広がっていた。

ハリー・ポッターのグッズなどを扱う有名ショップ「Museum Context」の前には行列ができていた。またあとで覗いてみることにする。

このストリートの中央あたり、建物の間に小さな階段がある。

階段の上にはビクトリア・テラスがあり、カラフルなビクトリア・ストリートを見下ろすことができる。

ビクトリア・テラスを抜けると、ひときわ目を引く尖塔が現れた。The Hubという建物で、もともとは19世紀に建てられた教会だが、現在はエディンバラ国際フェスティバルの本拠地として使われている。

ここからエディンバラ城の方へ歩いていくと、Marchbraeという店があったので入ってみた。土産物もあったが、スコットランドのカシミヤやカントリーウェアなど、衣料品がメインの店のようだった。

Barbourなどもあり、品ぞろえがよかった。見るだけだったが、それでも楽しい。店を出て、少し進むと、

エディンバラ城が目の前に見えてきた。今回は内部には入らず、横の階段からグラスマーケット方面へ降りていく。

グラスマーケットの通りまで降りてきた。このとき12時半頃。ちょうど小雨もぱらついてきたので、近くのお店に入ることにした。

席が空いていたイタリアン・レストラン「O'Oliviero」で軽くランチをとった。食事が終わるころには、すっかり雨が上がっていた。

ハリポタショップ「Museum Context」のビクトリア・ストリート店には行列ができていたので、もう一つのCockburn Streetの店舗へ行ってみることにした。途中に墓地があり、観光客がたくさん入っていく。

ここはグレイフライアーズ・カークヤード。J・K・ローリングが『ハリー・ポッター』の登場人物の名前を考える際、墓石に刻まれた名前から着想を得たともいわれている。それで、わたしたちも墓地の中を歩いてみることにした。娘は名前を見つけて写真を撮っていたが、わたしはそれほど詳しくないので、いまひとつピンとこなかったのだけれど。

グレイフライアーズ墓地の入り口には、スコットランド版の「忠犬ハチ公」として知られる忠犬ボビーのブロンズ像が立っており(写真左)、隣には彼の名を冠した歴史あるパブが今も営業を続けている。

Cockburn Streetにある、もう一つの「Museum Context」。

こちらも人で賑わっていたが、ビクトリア・ストリートの店のような行列はできていなかった。

スコットランドは本当に天気が変わりやすい。晴れているうちにカールトン・ヒルに行かなくては。

新市街へ向かうためノース・ブリッジを渡ると、威風堂々とした建物が見えてきた。元新聞社の建物で、現在はホテルになっている「ザ・スコッツマン」。もし次に訪れることがあれば、泊まってみたい。

そしてもう少し進むと、今度は左手に時計塔のある歴史的な「ザ・バルモラル」がそびえ立つ。近くで見ると、圧倒的な存在感だ。

ノース・ブリッジを渡りきり、プリンセス・ストリートを東へ歩くこと約10分。カールトン・ヒルにやってきた。思っていたよりも近い。

歩いてきた方を振り返って写真を撮ってみた。手前に堂々とそびえ立つのは、先ほど見上げていた「ザ・バルモラル」の時計塔。その右側には、新市街のメインストリートが一直線に奥へと伸び、バスやトラムがせわしなく行き交っている。

カールトン・ヒルの頂上に立つ「ネルソン記念碑」。中に入り、らせん階段を上ってさらに高い展望台へ行くこともできるようだった。

南東方向には、中央に平らな崖のように見えるサルズベリー・クラッグス、その左奥には「アーサーズ・シート」が頭を出している。時間があれば、あちらにも行ってみたかった。

そのあと新市街をブラブラしていたところ、Marks & Spencerがあったので入ってみた。食料品などを見ているうちに、また雨が降り出した。スコールのような激しい降り方だったので、店内のカフェでお茶をしながら雨宿りすることにした。

雨が止んだところで、隣の土産物店「Romanes & Paterson」へ。会社へのお土産用に、個包装されたWalkersのショートブレッドを購入した。お土産の品ぞろえが豊富なので、まとめて買いたいときには便利なお店だった。

スコット記念塔。こちらも内部のらせん階段を上れるそうだ。わたしは下から写真を撮るだけにした。

ここから眺める旧市街もいい。

朝グラスゴーを出てから、ずいぶん歩いた。そろそろホテルに戻ってチェックインすることにしよう。

2026 秋のスコットランド② 雨のグラスゴー散歩

2026/09/18(金)


ホテルで少し休んでから、再び出かけることにした。午後になると雨が降ってきた。

ホテルから歩いて10分ほどのところにあるグラスゴー大聖堂へ。

ファサード中央にはステンドグラス。雨のせいなのか、もともとなのか、内部は薄暗い。その薄暗さが、かえっていい雰囲気をつくっているように思えた。

地下に降りると、頭上に網の目のように広がる美しい石造りのアーチが美しい。

そのまま大聖堂の東側にあるネクロポリスへ向かう。このころには、雨だけでなく風もかなり強くなってきた。差している傘が激しくあおられて大変だった。

グラスゴー・ネクロポリスは、19世紀のヴィクトリア時代に造られた丘陵墓地。「死者の街」とも呼ばれる、壮大な墓地だ。

小さな墓碑から立派な霊廟まで、さまざまな墓がずらりと並んでいる。

丘の上からはグラスゴーの街を一望でき、展望スポットにもなっている。

皆さん、傘を差していないのね。それが正解かも。

丘を下りて、市街地へ移動することにした。途中、目を引く建物があった。

グラスゴーの守護聖人である聖マンゴーが、伝説に登場する「飛ばなかった小鳥」を手のひらに乗せて奇跡を起こす場面を、現代のホームレスの姿に重ねて描いたものだそうだ。

グラスゴーでは、ほかにも建物の壁一面に写真や絵が描かれているのを何度か見かけた。

近代美術館(GoMA)の前に立つ、交通安全用の三角コーンをかぶせられた有名なウェリントン公爵騎馬像。さて、全部でいくつの三角コーンがあるでしょうか?
このコーンは、いつしか街のユーモアや反骨精神を象徴する存在になったらしい。権威ある騎馬像の頭に三角コーンをかぶせてしまうあたり、シニカルなユーモアというか、いかにもイギリスらしいと思ってしまった。

人通りの多いブキャナン通り。天気がよければ、もっと先まで景色が見えたのかも。

装飾の美しいプリンセス・スクエア。

特徴的な木の装飾が施されたエスカレーターや、明るいガラス張りの吹き抜けが印象的。「スコットランドで最も美しいショッピングセンター」の一つとも言われているそうだ。

この日は夜になってもなかなかお腹が空かず、結局ピザをテイクアウトした。あまり期待していなかったのだけれど、これが意外とおいしかった。

2026 秋のスコットランド① グラスゴー大学へ

今年のシルバーウィークは連休なので、どこかに行きたいと昨年から考えていた。そこで、いつかは行ってみたいと思っていたエジンバラへ行くことにした。

年始にはエアチケットを探しはじめ、JALの深夜便で行きたいと思っていたが高額だったため断念。今まで乗ったことがないKLMを選び、帰りは乗り継ぎ時間を長めにとって、アムステルダムに1泊することにした。

仕事の休みを2日とり、グラスゴー2泊、エジンバラ2泊、アムステルダム1泊。5泊7日の短い旅に出た。

 

2026/09/17(木)


初めて乗るKLMは定刻通り出発。機内は暑くも寒くもなく快適で、食事も美味しかった。日本語対応の映画にはあまり目新しいものがなく、以前にも観たことがある古い映画などを観ながら時間をつぶした。

日本からダウンロードしていった本は「特殊清掃人グレイス・マクギルと孤独な死者たち」(C.S.ロバートソン著)。スコットランド旅行だからと選んだわけではなかったのだが、図らずも舞台はこれから向かうグラスゴーだった。こういう偶然はちょっと嬉しい。

成田を昼頃に出て、スキポール空港に到着したのは19時頃。ここで3時間半ほど乗り継ぎ時間を過ごし、グラスゴーへ向かう。

グラスゴー空港に到着したのは23時過ぎ。ホテルまではタクシーを使った。宿泊したのはAC Hotel Glasgow。街の中心部にあり、駅へ行くにも徒歩5分ほどで、とても便利な立地だった。

ホテルに到着したのは深夜0時半頃。長い移動でさすがに疲れていたので、シャワーを浴びるとすぐに寝た。

2026/09/18(金)


スコットランドなのだから、まぁ天気は悪いだろうと思っていたのだが、朝起きてカーテンを開けると予想外の晴天だった。部屋の窓からは市庁舎の建物が見える。

重厚な石造りの建物を見て、ようやくスコットランドに来たのだという実感が湧いてきた。こういう立派な建物の雰囲気こそ、なんとなく想像していたグラスゴーという感じではないか。

朝食もそれなりに充実していて、わたしにしては朝からかなりたくさん食べた。

午前中はグラスゴー大学まで行ってみることにした。地下鉄に乗り、Buchanan StreetからHillheadへ向かう。

車両は驚くほど小さく、車幅も狭ければ天井も低い。背の高い人なら車内でまっすぐ立つのも大変そうだ。帰ってから調べてみると、グラスゴーの地下鉄はその小ささから「極小ミニ鉄道」と紹介されることもあるらしい。

駅を出て少し歩くと、やがて壮大な建物が見えてきた。ハリー・ポッターの「魔法学校」のようだと言われているらしいが、実際に目の前にすると、たしかにそんな気もする。

グラスゴー大学の正門

中庭

回廊

中庭や回廊を歩いていると、観光地を見ているというより、本当に映画のセットの中に入り込んだような気分になる。それでもここは現役の大学で、学生たちが普通に行き来している。

キャンパスのシンボルである吹き抜けの大階段を上がった先には、ハンテリアン博物館(The Hunterian Museum)があった。この博物館は1807年に開館した、スコットランドで最も古い公立博物館だという。

ブラックストーン・チェア

15世紀の大学創設当時から19世紀半ばまで、グラスゴー大学の学生はこの椅子に座り、教授たちから厳しい口頭試験を受けていたという。

何百年も前の学生たちが実際にここに座って試験を受けていたと思うと、単なる古い椅子とはまったく違って見えてくる。そんな椅子が今も大学の宝物として大切に残されているのも、歴史の長い大学ならではか。

中庭を抜けて、南側に出てみる。

記念塔(University Tower)

ここは大学内のギルバート・スコット・ビルディングの中央にそびえ立つ塔で、大学のシンボルにもなっている。

この塔を背にして反対側を見ると、

グラスゴーの街並みと、隣接するケルヴィングローブ美術館・博物館を一望できる。大学そのものも素晴らしいが、ここからの眺めもとてもよかった。

アッシュトン・レーン(Ashton Ln)

石畳の美しい隠れ家的な裏通りで、ウェスト・エンドを代表するスポットになっている。まだ昼だったため人は少なく、とても静かだった。夜になって灯りがともると、またガラリと雰囲気が変わるのだろう。

このあたりでランチを食べようと思っていたのだが、朝食を食べ過ぎたせいか、まだお腹が空いていない。無理に食べることもないので、いったんホテルに戻ることにした。

ホテルへ戻る途中、MORというカフェで美味しそうなパンとコーヒーをテイクアウトした。

写真を見ると、わたしは黒のウールカーディガンの上に、真冬にも着ている内側がフリースのL.L.Beanのジャンパーを着ている。9月とはいえかなりひんやりしていて、今回の旅ではグラスゴーが一番寒かった。

 

2026/7 ノルウェー⑦ 帰国、そして買ったもの

2026/7/2

いよいよ帰国の日。バスでスタヴァンゲル空港へ向かう。

旅の終わりはいつも少し寂しい。とはいえ、この日は感傷に浸っている余裕もなく、朝から移動する。

空港内にあった壁画が素敵だった。少年のお腹から延びるベルトコンベアの上には、各国を象徴するようなものが次々と描かれている。イギリス、というよりスコットランドの次に現れたのは、、

はい、日本の招き猫。下に置かれた椅子と比べると、どれほど大きな作品かがわかるでしょう?

この壁画は、イタリアのストリートアーティスト、Millo(ミッロ)氏が手掛けたものだそうだ。モノクロを基調とした巨大な街並みの中に、ところどころ鮮やかな色が差し込まれていて、眺めているだけでも楽しい。

搭乗時間になるまでは最後の土産ものをさがし、空港内をうろうろ。時間になりゲートへ向かったものの、肝心の飛行機がなかなか到着しない。

このままでは、コペンハーゲン発の羽田行きに乗り継げないのではないか。などと思っていたら、ギリギリ間に合うくらいの時間になってようやく出発した。

コペンハーゲン行きの機内では、隣に座った40代くらいの男性と少しだけ話をした。彼はスウェーデン人で、1か月働いたら、次の1か月は休むというルーティーンで仕事をしているのだという。

なんだなんだ、その羨ましすぎる仕事は。それってスェーデンではよくあることなのかと聞いたら、笑って「普通じゃないよ」と返された。でしょうね。では、いったい何の仕事をしているのか。聞いてよいものか迷っているうちに、結局聞けないまま終わってしまった。あぁ、聞いておけばよかった。

コペンハーゲンに到着すると、皆で急いで乗り継ぎへ向かった。寸でのところで、全員がなんとか羽田行きの飛行機に搭乗することができた。7月になり、北欧の人たちは夏休みに入ったのか、機内は満席だった。

わたしは、機内で『Michael/マイケル』や『プロジェクト・ヘイル・メアリー』などの映画を観ながら、長いフライトをやり過ごした。

 

そして、ここからは今回の旅で買ってきたもの。

最初に行ったスーパーで買ったノルウェー発のオーラルケアブランド「ジョーダン(Jordan)」の歯ブラシ。女性の横顏とピンクと赤の絵柄がかわいくて一目惚れ。

左にあるのは、曲げたり、伸ばしたり、縮めたりできる水筒。一番小さくすると、パスポートを入れているポーチにも収まる。旅先で荷物を増やしたくないときに便利そうだったのと、日本ではみかけない形状だったので購入した。

ピンクは顏のスキンケア、上は白と水い色はハンドクリーム、その横は日本で常に愛用しているニュートロジーナのハンドクリーム。本場のものも試してみたくて買ってみた。

ノルウェー産のチョコレートとナッツ。

トロルスティーゲン展望台で購入したTシャツ。

登山鉄道フロム駅で衝動買いしたパーカー。背中の大きい「FLÅM」の文字が可愛いでしょう?

写真を撮っていると、わが家のモフモフ君(写真の右)も当然のように登場した。新しくやってきた荷物は、とりあえず自分で確認しなければならないらしい。

こうして買ってきたものを並べてみると、それぞれの品に、買った場所や、そのときに見ていた景色が結びついている。

また北欧へ行きたいな、と思う。唯一の欠点は物価が高いことなんだけれど、これが結構重要だったりする。

それでも、白夜の空、雨上がりの街、どこまでも続くフィヨルド、氷河、滝、そして自分の足で登ったプレーケストーレンの景色を思い返すと、いつかまた戻りたいという気持ちになる。

今度はいつ行けるだろうか・・。

 

(おわり)