misasa104の旅行記

旅行の日記・備忘録です。最近は国内旅行が多くなりました。

2023/04 新潟・秋田:②秋田内陸線に乗って角館へ

新潟から秋田へ。どこに行こうかと思っているときに、下の動画を見て、秋田内陸線に乗ることに決めた。

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4/16(日)

つがる1号に乗って秋田駅から鷹ノ巣駅まで向かう。電車が入線してきたとき、昨日のいなほと同じ?と思ったが、よく見ると違うし、色もこちらのほうが明るい。

朝、通勤以外で電車に乗るのは、これから旅にでるーという感じでわくわくする。

今回も窓際席を確保したので、ずっと車窓を眺めていた。何て楽しいのでしょう!

およそ1時間10分で鷹ノ巣駅に到着。この駅で降りた人は数えるほどだった。

秋田内陸縦貫鉄道

JRの改札を出て、すぐ横にある秋田内陸線の入口に向かう。こちらは駅名に「ノ」が入らない鷹巣駅。

途中駅で1回に限り下車できる片道乗車券「片道寄り道きっぷ」(¥1,800)を窓口で購入する。

わたしが乗るのは、10:05 鷹巣駅⇒11:05 阿仁合駅、11:30 阿仁合駅⇒13:30 角館。鷹巣駅⇒角館駅まで乗り換えなしで行ける列車もあるが本数が少ない。敢えて、乗り換えするのも楽しいかと。

ホームに入ってみると、さきほど降りたJRのホームとつながっている。入口が違うだけのようだ。黄色の電車が待っていた。乗客は5人と少ない。

車内は秋田犬のポスターだらけでどれもかわいい。シートの模様もよくみると秋田犬になっている凝りよう。

ボックス席の間の窓際にあるテーブルには、駅のマップが書かれている。これを見れば、自分が今どのへんにいるのかわかる。

単線なので、いくつかの駅で上下線の待ち合わせをする。その場合はアナウンスがあるので、ホームに降りて写真を撮ったりすることもできる。上の写真は合川駅の待ち合わせの様子。この日は雨だったため、車内から撮ったものだけれど。

米内沢駅を過ぎた頃から、阿仁川と並行して走るので進行方向の右側から川を見ることができる。写真は阿仁川に合流する小又川を渡っているところ。

阿仁合駅に到着し、下車する。この駅は、秋田内陸縦貫鉄道の本社と車両基地があり秋田内陸線のほぼ中間に位置する。

雨が強くなってきた。出発までは20分くらいあるので、駅舎に入る。2018年にリニューアルしたという駅はとてもキレイ。1階にはお土産屋さん、カフェもあり、トイレも明るく清潔だ。

2階はフリースペースのようだ。窓から列車を眺められるようになっている。1階の売店で飲み物を買ってゆっくりしても良さそう。

2階を見ていたらアナウンスがあり、そろそろ出発しそうだ。

赤い列車の向こう側に若草色の列車が見えるでしょうか。秋田内陸線の列車はカラフルで見るのも写真を撮るのも楽しい。

ここからは山あいを進んでいく。

阿仁合駅から2つ目の萱草駅を出るとすぐに阿仁川を渡る。この橋「大又川橋梁」が絶景スポットになっていて、橋が近づいた頃にアナウンスが入り、ゆっくり走行してくれる。

まだ少し雪が残っている。

ここでも待ち合わせ。今度はブルーの列車。

ここではホームに降りてみた。少しだけ雨が弱くなってきた。

途中、松葉駅で外国人の団体客が乗車してきて、車内は一気に賑やかに。なんでこの駅から?と思ったけれど、ここから田沢湖まで近いので、湖⇒内陸線というコースなのかしら。

気付いたらもう角館駅だった。雨は降っていないが、寒い。持ってきていたライトダウンを着る。

お食事 | 秋田 角館 ホテル フォルクローロ角館 | 公式サイト

駅前にあったホテルの1階にあるレストランで、比内地鶏の親子丼をいただく。混んでいたので少し待ったけれど、わたしが入ったあとは空いてきた。13時半なので、ランチのピークを越したのでしょう。

遠目から見た角館駅

武家屋敷が立ち並ぶ通りまで来た。両側のしだれ桜がずっと続いている。想像していたよりもたくさんの観光客が楽しんでいた。

桧木内川堤の桜もちょうど見ごろで、露店がたくさん出ていた。こちらも賑わっていた。

はじめてのこまち。ぎりぎりにチケットを取ったので、通路側の席しか空いていなかった。では、持ってきていた本『頬に哀しみを刻め』に集中することにしよう。今のところ海外ミステリー2023のベストではないでしょうか。

 

今回初めて行きの切符だけを買って出かけた。今はネットからeチケットを購入できるようになったので、乗りたい場所や時間を決めたときにいつでも買えるので便利。

きっちり予定を立てるのも好きだけれど、一人旅なら今回みたいに予定をあまり立てずとりあえず出かけてしまうのもいいものだなと実感した。

それと列車に乗るのがどんどん楽しくなってきた。また観光列車やローカル線など機会を見つけて乗りたいと思う。

2023/04 新潟・秋田:①上越新幹線なななな\近づく新潟/そして秋田へ

仕事先の会社が4/14(金)は一斉休みになると知り、せっかく3連休になったので、急きょ2泊3日で出かけることにした。


東京-新潟間が最大7分短縮になった「上越新幹線ななななキャンペーン」のお知らせメールが届いたのをきっかけに新潟に行きたいと思っていたところだった。
新潟には小中高校がいっしょだった友人もいるので、久しぶりに会う予定をたてて、行きの切符だけ買って出発した。

最初は新潟だけに行くつもりだったが、2日目にジャニーズのコンサートが新潟であるからか、ホテル料金が高騰していたため、秋田まで足を伸すことにした。

4/14(金)

上越新幹線に乗るのは初めて。7分短くなったということより、ジョイマンのCMのかわいらしさよ。「ななななキャンペーン」にエントリーし、行きの東京⇒新潟のチケットをJRE POINTで購入した。

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東京から新潟までおよそ2時間、平日ということもあり二人席の隣には誰も座ってこなかった。

10時頃に到着し、ホテルに荷物を預け、駅から徒歩で散策に出かける。

信濃川を見ようと萬代橋までやってきた。歩道の端には新潟市の花「チューリップ」のプランターが並んでいた。後から知ったのだけれど、「萬代橋チューリップフェスティバル」の催し物だったらしい。

橋を渡り、川沿いを歩いてみることにする。この日は曇りで、暑くも寒くもなく、散歩するにはちょうど良い気温である。

桜は見ごろで、散歩したり、ベンチに座って談笑しているを見かけた。市民の憩いの場になっているよう。

川岸が広く、気持ちがいい。

歩いているとき、電車が橋梁を渡って通り過ぎていった。そうだ、帰りは電車で帰ることにしよう。

越後線白山駅まで歩いて行くと、ちょうど新潟行きの電車が来るところだったので、それに乗り、先ほど見た橋を渡り、次の新潟駅で下車する。

お腹が空いてきたので駅付近でランチできるところをググり、駅ナカのお蕎麦屋さんに行ってみることに。そして、新潟県限定のビール「風味爽快ニシテ」と名物のへぎそば・タレかつ丼セットを注文する。少ししてからカウンター席の横に座った出張中とみられるサラリーマン風の男性も同じものを注文していた。県外から来た人には食べてみたくなるセットメニューですよねー。

長岡小嶋屋 | へぎそば・和食

へぎそばはコシの強さ、風味の良さが際立ち、タレかつ丼はちょうど良い厚みの肉とソースが合っていて、どちらも美味しくいただいた。ボリュームがありお腹はパンパンに!

さて、次はどこに行こうか、、沼垂(ぬったり)市場通りというところにちょっとおしゃれな店があるというので、新潟駅からバスで行ってみよう。

昭和レトロな長屋を改造したおしゃれ店が軒を連ねる。250mくらいなので店舗数は多くないが、個性的な店が多いように思う。

新潟駅に戻り、ホテルにチェックインする。

【公式】JR東日本ホテルメッツ 新潟 | 駅近ホテル

 

夕方になってから、バスで「Befcoばかうけ展望室」に向かう。朱鷺メッセ31階地上約125mに位置する展望室で、日本海側随一の高さを誇り、新潟市街地はもちろん、日本海佐渡島五頭連峰などの360度の大パノラマを楽しめるスポットらしい。

単に曇りだからかもしれないがどことなく霞んでいるようにみえる。黄色く見えるのはちょうどニュースにもなっていた黄砂の影響かしら。

Befcoばかうけ展望室|ホテル日航新潟

目の前に広がっているのは、日本海に注ぐ信濃川で、新潟のアイコン的な存在ではないでしょうか。

日が沈み、段々と暗くなり、夜景が美しい。

4/15(土)

新潟に住んで14年になる友達に会う。新潟駅からJR信越本線で電車に揺られること約20分、彼女の住む新津(にいつ)まで行く。

新潟県では古くから石油を産出しており、新津油田は日本一の産油量を誇っていたこともあるそうだ。1996年に石油採掘を終えた今でもやぐらやポンピングパワーなどの石油産業に関連する施設や石油王と呼ばれた中野貫一の邸宅(中野邸記念館)などが残っている。そんな話を聞きながら、石油の里公園を案内してもらう。

そして、里山ビジターセンターに寄り、そこからほど近い「白玉の滝」を見に行くことに。かつては山伏が修行する場だったとか。

自然豊かなところで、夏でも涼しそうだ。

 

新津の商店街を車で走っているとき、お店のシャッターに列車の絵が描かれていることに気付いた。新津といえば「鉄道のまち」としても有名なんだそう。

そこで、鉄道資料館にも寄ってみる。外からちょっと見るだけね、と言いながら。

入口に展示されているかわいらしい200系の新幹線と蒸気機関車を見たら、テンションがあがり、もっと見てみたくなり、結局チケット(大人¥300)を購入し、資料館にも入ることにした。

むかしの券売機を見つけ、懐かしいねーと。レールや車輪なども展示してあり興味深い。

奥は115系近郊型電車、手前は2階建て新幹線「Maxとき」。実は~系というの、よくわかっていないのだけれど、近くで見るだけでじゅうぶん楽しい。

 

鉄道を堪能したあとは、福島潟という湖沼へ。ちょうど、一面菜の花が咲き、黄色の絨毯のようになっていた。220種以上の野鳥と、470種以上の植物が確認されているとか。

湖の向こう側にみえるのは五頭連峰(ごずれんぽう)。

お昼は「みなとのマルシェ ピアBandai」という新鮮な地元の魚介類、精肉、農産物などを売っている店が並ぶ、賑やかな屋内市場にあるレストランで、海鮮丼をいただく。

ピアBandai | 新潟のおいしい味が大集合!万代島のにぎわい市場 ピア万代

また来るねと約束し、新潟駅で友人と別れたあと、いなほ7号に乗り、秋田へ向かう。

忘れていたのだけれど、えきねっとでチケットを予約したとき、グリーン車をとっていたらしい。窓が大きく、座席もゆとりがあって快適だ。

笹川流れの辺り。電車から見ても、海が透き通っているのがわかる。

秋田駅に近づいた頃には段々と暗くなっていた。約3時間40分、ずっと車窓を楽しんだ。せっかく持参したミステリー本はずっとバックの中に。

秋田駅の様子。どこの駅に行ってもキレイだなと感心する。外はあいにくの雨、駅前のホテルにチェックインする。

秋田のホテルならホテルメトロポリタン秋田【公式】


明日は秋田内陸線に乗ることに決めて、えきねっと秋田駅鷹ノ巣まで購入し、休むことにする。

2023/03 春の桜クルーズと佃・月島まち歩き

3月25日に『春の桜クルーズと佃・月島まち歩き』という1日ツアーに参加した。友だちが参加すると聞き、わたしも1週間前に申し込みをした。

集合は日本橋船着場(滝の広場)。わたしは東京駅から徒歩で行ったが、 銀座線・東西線日本橋駅、または銀座線・半蔵門線三越前駅からはすぐの場所にある。

天気予報通りツアー当日は朝から雨が降っていたが、申し込みした人全員(40名)が参加していたようだ。

自分のGoogleタイムラインによるとクルーズは上記のように回ったとなっている。

 

船は屋根のないオープン型なので開放感があり水面や橋を間近に感じらるのだが、この日は雨。ツアー会社からも船会社からも雨合羽が配布された。わたしは台風のときなど通勤に着用していたレインコートを持参していたので、それを着て、さぁ出発だ。

手を伸ばせば届きそうな日本橋の下を進んでいく。

日本橋川の途中にある湊橋。

隅田川に入り、優しい曲線ときれいな水色が印象的な永代橋に近づく。夜はライトアップされるとか。

下流には佃のタワーマンション群が見える。川辺の公園はパリ広場というらしい。遠くからでも広場にたくさんの桜が咲いているのがわかる。船はマンションの前までは行かず、左に曲がり大横川に進んでいく。

両岸にはかなりの数の桜の木があるではないか。

奥に見えるのは東富橋で、写真ではわかりづらいが、薄い青緑色の色は「深川鼠」と呼ぶのだそう。

桜雨もなかなか良いのでは。

屋形船などが碇泊している。

豊洲運河を進むと目の前にはベルタワーが見えてくる。

東雲運河を進むと、目の前をゆりかもめが通過していった。市場前から有明テニスの森の間にここを渡る。何度か乗ったことがあると思う。

晴海ふ頭には帆船「海王丸」が停泊していた。海王丸の船首には女神像があり、その名は「紺青」というのだそうだ。写真ではわかりづらいけれど、船先の下に金色の像が見えるでしょうか。

この辺にくると半分海なので、少し波が出てくる。雨風も加わり、アトラクションのような感じになり、それはそれで楽しい。

 

約1時間半のクルーズを終え、朝潮運河船着場で下船する。ここからは10人ずつの班に分かれ、地元ガイドさんと月島エリア・佃エリアを歩く。

月島橋から川岸に降りたところ。ここも桜がきれい。

月島にもんじゃ焼き専門店があるのは有名だが、こんなにたくさんあるとは知らなかった。のれんのようなものに書かれた「四」というのは、もんじゃストリート四番街を指す。

隅田川テラス。向こう岸には堂々と2つのタワーが存在感を見せつける。52階建ての聖路加タワーと、38階建ての聖路加レジデンスを32階部分でつなぐ、超高層渡り廊下は誰でも渡れるらしい。

佃エリアでは、老舗の佃煮屋店をめぐり、住吉神社まで足を延ばした。

佃公園の雰囲気もいい。後方に写っている赤い橋は佃小橋という。

ツアー解散後、お腹が空いたわたしたちは、もんじゃ焼き屋でお昼をいただいた。身体を動かしたあとのビールの美味しいことといったら。

 

雨の中のクルーズでずぶ濡れにはなったものの、忘れがたい良い思い出となった。船のツアーは想像以上に楽しかったので、また利用したいと思う。いろいろなバリエーションがありそうなので、楽しみ。

日本橋 周遊クルーズ|まち日本橋

 

月島は、自宅から電車で30分とかからないのに行ったことがなかったが、昔ながらのノスタルジックな景観と近代的なタワマンが混在していて面白い。今度晴れたときにゆっくり散歩をしたい。

佃・月島コース | おでかけマップ | 中央区まちかど展示館

 

 

2023/03 「SL冬の湿原号」と「流氷クルーズ」

今冬の豪雪のニュースを見ているうちに、雪を見たくなり、1月末に『女性限定ひとり旅「SL冬の湿原号」と「流氷クルーズ」3日間』というツアーに申し込みをしました。ひとり旅ツアーに参加するのは初めてです。

冬の北海道ということで、来ていく服装に悩み、ダウンコートとスノーブーツを新しく買いました。先月アウトレットに行ったときにコロンビアの店員さんが保温性に優れていて滑りにくいとおすすめしてくれたブーツは、靴の中が金色のドットのような素材になっています。この靴のおかげで旅行中は足元が暖かく、雪に滑ることなく過ごせました。タウンユースできそうなデザインなので、来年はバリバリ履くつもりです。

今回のツアーのざっくり工程を地図に入れてみました。数字が書いてあるところがツアーの見どころスポットです。

3/3(金)

羽田空港に集合し、そこからJAL帯広空港に向かいます。11:20発の飛行機は空いていて、3人席にわたし一人だけ。こんなことなら、機内で昼食を取っても良かったかなと思いました。満員席を想定して機内の食事はあきらめ、搭乗する前にゲート近くでかなり早めの昼食を取りました。お蕎麦は美味しかったですが夕食までお腹が持つかしら、と。

約1時間半のフライトで、空港に到着。北海道は遠いイメージがありますが、あっという間ですね。

空港にはすでにツアー用のバスが待機していました。割り振られた席にそれぞれ座り、いよいよツアー開始です。参加者は11名、それに添乗員さん、地元のバスガイドさん+運転手さん。

バスの車窓から見える景色は白一色!あぁ、これを見たかったのです。

ここから、ジュエリーアイスで有名な大津海岸に向かいます。

ジュエリーアイスとは十勝川の氷が海岸に打ち上げられた塊のことで、透明度が高く、光を浴びると宝石のように輝いて見えることからこの名で呼ばれているのだそうです。それらしいものを写真に撮ってみたものの、この日は天気が良かったからか溶けている?下記サイトに載っている写真を見ると、名前に負けない美しいものが見れる日もあるようです。

豊頃町の新絶景/ジュエリーアイス

皆で探しているけれど、なかなか見つからず。

次は十勝牧場の入口にある白樺並木を見に行きます。絶景スポットにバスで連れていってもらうというのはツアーの良いところですね。普段ならここはタクシーなんですが、北海道でタクシーを使うと料金がかかりそうです。

十勝牧場白樺並木|観光スポット|【公式】北海道の観光・旅行情報サイト HOKKAIDO LOVE!

この並木道は1.3kmもあるそうです。他の季節も美しいのでしょうね。

初日はここまで。このあとはホテルにチェックインし、自由に過ごします。アサインされた部屋はツインで広々しています。わたしは混まないうちにと、すぐさま大浴場へ行き、さっぱりして夕食までのんびりすることに。

★【公式】森のスパリゾート 北海道ホテル|十勝・帯広市のフルサービスホテル

夕食は全員揃ってフレンチをいただきます。ツアー参加者用の宴会室には大きいテーブルが1つあり、好きなところに座るようになっていました。

わたしの前と横に座ったAさん、Bさんは、今までは海外旅行が多かったけれど、ここ数年は国内旅行に行くようになり、国内の良さを実感したと。わたしも!と前のめりになりましたが、彼女たちは全都道府県を制覇したそうで、旅行の話しをいろいろ聞くことができ、楽しい夕食になりました。

フレンチのコースはどれも美味しく、この日は雛祭りだったのでケーキもそれっぽくて、話題になりました。

3/4(土)

朝食は各自取り、集合時間に健康チェックシートを提出後、バスに乗り込みます。10分前に行ったのですが、わたしは最後のほうでした。みんな、集まりが早い!

最寄りの帯広駅まではバスで20分ほど。大きな荷物はバスに預けたまま、ツアー参加者はここからは2つの列車に乗って移動します。前もって配布された座席番号に座ります。

おちょぼ口の可愛い顔をした列車が入線してきました。特急おおぞらに乗って、帯広から釧路まで、およそ1時間半です。

隣になったのはCさん。ほとんどの時間をおしゃべりして過ごしました。これから行く予定の阿寒湖に話しが及ぶと、20年以上前の渡辺淳一の恋愛小説『阿寒に果つ』が話題に。一時、渡辺淳一が流行ったけれど、男性の欲望そのものって感じだったよねー?と。二人で笑ってしまいました。

もともとわたしには「純愛」とか無理なんですけれどもね(笑)。

 

乗り継ぎで、いよいよ「SL冬の湿原号」に乗ります。乗り継ぎ時間があまりないため、すぐに乗車するよう添乗員さんに言われていました。そのため、そのときに撮った写真はこんな感じです。

SL冬の湿原号|JR北海道- Hokkaido Railway Company

車内はローカルな雰囲気で、椅子は向かい合わせのボックス型。添乗員さん含め12人なので、ちょうど3テーブル分の座席になっていました。

走り始めて車窓を見ているとー

もくもく煙の向こうには釧路川鉄橋を走るSLを撮ろうと、たくさんの撮り鉄さんたちがいるではないですか。私も走っているところを撮りたかったです。

わたしたちが乗った号車の端にはダルマストーブがあり、Tシャツ1枚でも過ごせそうでした。そして誰かがスルメを焼くと、美味しそうな匂いが車内に充満します。

スルメは2号車の車内販売カウンターで売っています。もちろんビールも!

車窓からは釧路湿原大自然を見ることができ、飽きることはありません。動物に遭遇すると車内アナウンスで伝えてくれるので、そのたびに写真を撮りました。

タンチョウ鶴も見ることができました。このときは車内からはパチパチと拍手が巻き起こりました。

標茶駅(しべちゃ)駅に到着すると、SLの撮影タイムです。

ご近所の方、標茶町のPRキャラクター「ハッピーくろべえ」「ミルクックさん」も出迎えにきてくれていました。

ここからはバスに乗って移動します。レストランに寄り、洋食ランチをいただきます。ペンションのような可愛らしいレストランで、貸切だったのか、落ち着いた雰囲気で食事することができました。

食後休憩してから、摩周湖へ向かいます。

湖面がはっきり見えます。何と美しいことでしょう。湖のへりの急斜面にたくさんのエゾシカがいるのが見えますか?ベテランのバスガイドさんもここで見るのは初めてだそうです。

このとき、少しだけ雪が降っていたので、さすがに手袋なしで写真を撮っていると手が冷たいですが、想像していたよりは寒く感じませんでした。摩周湖限定の青色のソフトクリームを食べている人もいました。

この日のホテルは阿寒湖の目の前にあります。

阿寒の森 鶴雅リゾート 花ゆう香【公式】阿寒湖温泉のホテル

部屋の大きな窓からは氷結した阿寒湖が見渡せ、氷上にはワカサギ釣りのテントが並んでいました。夜には花火も上がり、部屋を暗くして見入りました。

こちらのホテルの食事は朝夕ともにバイキングだったので、各自が好きな時間に食事をします。

3/5(日)

朝の気温は-18℃までいったそうですが、ホテルの中は暖かく、まったく気になりませんでした。この日も快晴、野付半島と網走に行き、女満別空港から最終便で東京に戻ります。

 

バスで野付半島までは1時間弱くらいだったと思います。野付半島を進み、ちょうど湾曲する辺りにあるネイチャー・センターで簡単なスライドショーを見たあと、ガイドさんといっしょに氷の大地に降り立ちます。

べつかい氷平線【公式】|別海町観光協会

見渡す限り真っ白。これを書いているときに上のリンクを見たのですが、動画がとても素敵なので、良かったら見てみてください。

面白写真の撮り方をレクチャーしてくれています。

なんだか不思議な模様になっているところも。

お昼になり、ネイチャー・センター内になるレストランで食事をいただきます。

野付半島ネイチャーセンター | 北海道遺産・ラムサール条約登録湿地

食事のあと、東側の海のほうにも行ってみました。

流氷が少しだけ残っていました。海水は青く透き通っていて、海の向こう側には国後島が見えます。

帰りのバスからはキツネが見えました。写真を撮りやすいよう、運転手さんが徐行してくれたので、シャッターを押しました。

名残惜しくもここを離れ、次は網走で網走流氷観光砕氷船「おーろら」に乗る予定です。移動の途中、道の駅でトイレ休憩があり、そこで、添乗員さんから残念ながら今日は流氷はないと伝えられました。自然のものなので仕方ないですね。

流氷が見れないということで、急遽、ガイドさんの計らいで「流氷に一番近い駅」に寄ってくれることになりました。JR釧網本線「北浜駅」です。

レトロな木造の無人駅の横に2階くらいの展望台があり、そこからホームと海を眺むことができます。

流氷はあるけれど、だいぶ少ない感じです。それにしてもなんとも趣のあるホームではないですか。列車といっしょに写真を撮りたかったですが、きっと本数は少ないのでしょうね。

小さな駅舎に入るとびっくり。待合室の壁一面、そして天井にまで、ここを訪れた人が記念にと貼った名刺や切符などで埋め尽くされています。どうやって天井にまで?

もっと見ていたかったのですが、乗船時間が迫ってきたのでここを離れます。バスを少し走らせると、「おーろら」が見えてきました。展望デッキには男子高校生と思われる集団がみえます。

網走流氷観光砕氷船 おーろら 公式ホームページ

乗船したのはわたしたちが最後だったらしく、船に乗って少しすると動き始めました。わたしは展望デッキで空いているスキマを見つけ、そこから海を見ていました。学生さんたちは、京都から来ている高校生で修学旅行だそうです。「来れて良かったですね」と声をかけると、「ほんと、良かったです」と笑顔で答えてくれました。

おーろらのサイトによると、取り残された流氷を「はぐれ氷」と呼んでいるそうです。ときどき、はぐれ氷の上にオオワシがいると船内アナウンスがあるので、慌ててシャッターを押すのですが、うまく撮れていなかったようで。

氷の上に何やらちょっとだけ黒いものがあるの、わかりますか?倍率を上げて撮りなおそうとしたときは時すでに遅し、いなくなっていました。ふぅー。

港に戻ってきました。このあと、バスで女満別空港に行き、解散となりました。東京への最終便は満席で、自宅に着いたのは23時半ころ。翌日仕事なのでお風呂に入ってさっさと寝ました。

 

初めてのひとり参加ツアーでしたが、参加者同士の距離感がちょうど良いように感じました。基本はひとりなんですが、会話する機会もあり楽しめました。また、気に入ったツアーを見つけたら参加したいと思っています。

 

2023/02 河津桜を見に行く

桜といえば春に咲くイメージですが、2月に咲く花もあると聞き、調べてみるうちに行ってみたくなった。2月下旬から3月上旬は予定が入っていたため、少し早いかとも思ったが出かけることにした。

2/17(金)

運転をしている夫が沼津に寄ってお昼を食べようと言う。

この写真は沼津魚市場の近くから撮ったもの。天気が良く、富士山がくっきりと見えるでしょう。

市場の周りは観光向けの店が多くあり、勝手にイメージしていたのとはずいぶん違う。その中の「いりいち」という店に行くという。人気店だそうだが、早めに行ったおかげで並ばずに入店。

海鮮丼 いりいち 秋山商店 沼津港 | 沼津港仲買人が営む海鮮丼屋

メニューにあるのは上、特上、極みという3種類の海鮮丼のみ。上に行くほど、魚の種類が増える。わたしは特上を注文。こんなにも魚の種類が多い海鮮丼は初めて。1つ1つ噛みしめながらいただく。毎度のことながら、食べきれるか心配だったけれど、魚もご飯も美味しくて完食した。

 

沼津を出て河津町に近づくにつれ、道沿いに桜がちらほら見えるようになってくる。

河津桜 | 伊豆・河津町観光協会

この日は天気が良いこともあり、人で賑わっていた。駐車場には大型バスが何台も停まっていたのでバスツアーで見に来た人も多そうだ。

河津川沿いに「菜の花ロード」が続いていて、その横にはいろいろな屋台も出ていた。

まだ五分咲きぐらい?今月下旬くらいに満開になるでしょうか。とはいえ、今でも十分たのしめます。

しばらく花見をしていたが、そろそろ移動しようと。チェックインするのかと思いきや、ホテルを通り越して着いたところはー

絶景が見渡せる稲取細野高原【公式】|東伊豆の観光情報 e-izu

稲取細野高原の入口付近の様子。散歩コースもあるが、あまりにも人がいなくて不安になる。調べてみると、1週間ほど前に山焼きをしたらしい。4月になれば山菜が芽吹き、秋には一面がススキ野原になるのだそう。

 

さて、今度こそ、ホテルにチェックインするよね?

【公式】伊豆今井浜 東急ホテル|オーシャンビューの絶景ホテル

7階の部屋に入るなり、窓から見える景色に感動ー!この水平線の高さ、すごくないですか。

夕食はホテル内のレストランで。テーブル同士のスペースが広くとってあるせいか、周りを気にすることなく、終始リラックスして食事ができた。

久しぶりのフレンチを堪能する。

2/18(土)

朝早く目が覚めたので、大浴場へ。身体が温まり、涼をとるためベランダに出てみると、こんな風景が目に飛び込んできた。夫も呼び、しばらくはベランダで海を眺めていた。

そのあと7時から朝食をとり、チェックアウト。せっかくなので御殿場アウトレットに寄ってから帰宅することに。

アウトレットからも富士山が見え、たくさんの人が写真を撮っていた。

 

たった2日の小旅行だったけれど、桜も見れたし、ホテルも気に入り、かなり満足度が高かった。次はどこに行こうか・・

 

2023/02 観光列車 36ぷらす3 に乗ってみる

とある女性専用の旅行掲示板で「36ぷらす3に乗りたい人いませんか」と声をかけてもらい、参加することにした。

昨年12月の一人旅で愛媛に行った際に観光列車「伊予灘ものがたり」に乗りたかったが、週末しか走行していなかったため、日程が合わず断念した。なので今度こそは乗らなくては・・!

黒い787「36ぷらす3」 | JR九州

観光列車「36ぷらす3」は木曜日~日曜日にかけて運行していて、全部乗ると九州7県を周遊できるというもの。全てがグリーン車で、複数人で申し込みすれば個室の予約も可能。

わたしは木曜日(博多⇒熊本⇒鹿児島中央)ルートと金曜日(鹿児島中央⇒宮崎)ルートを2日連続して乗ることにした。

2/1(水)

前乗りで東京⇒博多に行き、はじめての福岡を少しだけ観光する。福岡空港から電車で太宰府駅まで約1時間。参道で買った名物「梅ヶ枝餅」を食べながら太宰府天満宮まで足を運んだ。写真には写っていないが、外国からの団体客などもいて、賑わっていた。

太宰府天満宮

すぐ近くにあるガラス張りの美しい建物、国立博物館にも寄ってみた。こちらは空いていた。

九州国立博物館 - トップページ

福岡も寒い日が続いていたらしいが、この日は珍しく暖かい日だったので、福岡オープントップバスの「福岡きらめきコース」を申し込んでみる。屋根のない2階建てバスで観光スポットを巡る夜コースだ。

福岡オープントップバス – 見たことのない街の景色

バレンタインデー・デザインの福岡タワーや、博多ポートタワーなど、写真をたくさん撮ったが、走行中の写真は当然ながらブレブレになっていた。上の写真は、信号待ちで撮った博多駅の様子。

日中は暖かかったとはいえ、2月の夜である。80分間、風に当たって身体は冷えきり、鍋を食べることにする。

もつ鍋なら本場福岡・博多で創業45年の『元祖・もつ鍋楽天地』

宿泊する三井ガーデンホテル福岡祇園のすぐ近くにある店に入る。生ビール、一人用もつ鍋とちゃんぽん玉を注文。もつ鍋初心者なのがバレバレだったのか、火が通るまでスタッフが面倒をみてくれた。写真の通り、かなりの分量で、お腹がはちきれそうに。

2/2(木)

博多駅出発は10時なので、ホテルでゆっくり朝食をとり、出かけることにする。改札は申し込み時に送られた来たメールを見せるだけでOK。

食事付きプランなら乗車日の1か月より前でも予約できる。わたしは5号車の一人席を予約した。

特別感を演出してくれる素敵なデザインでしょう?

こちらは4号車で、フリースペースとなっている。開放感があり、ほかの号車よりも明るく感じられる。

熊本駅に到着する前に、玉名駅で停車する。ほかの観光列車はどうか知らないが、この「36ぷらす3」は、途中下車し、地元の人とふれあえるようになっているらしい。列車の停車時間に合わせて地元の人が名産や手作り品などを販売してくれるのだそう。

実はここに到着する前に、名産アピールのため列車に乗り込んでいた熊本県の職員の人から、駅ホームで売っている商品を紹介してもらっていたので買う気満々だ。

わたしは、オリーブオイルのドレッシングとハンドクリーム、それから不知火(しらぬい)を購入。この不知火は清見オレンジとポンカンをかけ合わせた品種ということで、甘さと酸味のバランスが良く、とてもみずみずしくて美味しかった。近所のスーパーでは売っていないのかしらん。探してみよう。

熊本駅では、この列車を教えてくれたAさんが乗り込み、合流する。熊本を出ると、ランチタイムだ。

個室とは別メニューだそうだが、こちらのお弁当も豪華、そしてこのボリューム。3号車のビュッフェで買った日向夏(ひゅうがなつ)というクラフトビールとともにいただく。

しばらくすると「肥薩おれんじ鉄道」へ入る。これはなかなかレアなんだそう。そのあと車窓から見えるのはオーシャンビューとなる。

次のおもてなし駅「牛ノ浜駅」に到着。

駅前の道路の向こうは見渡す限りの海が広がっている。四季折々に撮った写真の展示にしばらく見入ってしまう。

そして、予定通り、16時26分に鹿児島中央駅に到着。10時から乗車していたのに、途中停車駅で降りたり、ランチをとったりして、意外だけれどあっという間だった。

その後、Aさんといっしょに電車で指宿まで行き、同じホテルに泊まった。夕食では今日の列車旅のことで話しがはずみ、楽しいひと時を過ごした。

2/3(金)

指宿から鹿児島中央までに乗る予定の「指宿のたまて箱」の出発時間までに少し時間があるので、普通鉄道の日本最南端駅「西大山」まで行ってみることに。ホテルでタクシーを呼んでもらう。通常なら15分くらいで駅に到着するそうだが、その日は事故があり渋滞していたため少し時間がかかったが、運転手さんが機転をきかせ迂回してくれたおかげで時間に間に合った。

駅からは、田園風景の向こうに美しくそびえ立つ「薩摩富士」とも呼ばれる「開門岳」を望むことができる。わたしたちが着いたときには先に到着して写真をとっている人がいた。たしかに写真を撮りたくなるスポットであることは間違いないでしょう。

少しすると電車がやってきた。この9時11分発の電車に乗らないと、次の上りは14時過ぎになってしまう。

切符を買わないで電車に乗るのは初めて。清算指宿駅ですればよいのだそう。

 

指宿から鹿児島中央までは「指宿のたまて箱」という特急列車に乗る。全席指定席なので、「えきねっと」で乗車券・指定席券を購入しておいた。

特急指宿のたまて箱 | JR KYUSHU D&S TRAINS D&S列車の旅

白黒のツートンカラーは、黒髪だった浦島太郎がたまて箱を開けたら白髪に!というイメージなんだそう。そういえば、駅前にあったポストも同じ白黒カラーだった。外側は白黒でも、わたしが乗った2号車は明るいインテリアで統一されていた。

窓を向いている席だったからか、結構揺れるため、わたしは途中で酔ってしまった。酔いやすい人は酔い止めを飲んでおくと良いかも。

鹿児島でAさんと別れ、わたしは2日目の「36ぷらす3」に乗車する。金曜日ルートは12時17分発なので、乗り込むとすぐにお弁当だ。

金曜日ルートのテーマカラー「黒」を意識したお弁当になっているのだとか。おかずの真ん中にあるのは宮崎地鶏の炭火焼で、見た目では何だかわからなかったが食べてみると美味しい。食べているうちに、先ほどの酔いは全くなくなった。

1時間ほどで、おもてなし駅「大隅大川原」に到着する。

ここで、鹿児島産さつまいもで作った芋かりんとうと、味見して美味しかった末吉製茶工房の粉末緑茶、それからカフェで売っていた手作りのスイートポテトを購入する。本当はカフェで何か食べたかったけれど、お弁当を食べたばかりで余裕なく。

2度目の停車駅は「青井岳」。

金曜日ルートの停車駅は昨日よりずっとローカル色が強い。この列車に乗らなければ、行くことはなかったであろう駅の風景に感動した。

宮崎に着いてからは、飛行機の時間まで少しだけ時間があったので、駅の観光案内で紹介してもらった宮崎神宮に行き参拝した。思った以上に敷地が広くて帰りの電車に間に合うかドキドキだった。それと、乗った電車が2両編成で片側の1両はドアが開かず、これまた焦ってしまった。開かない車両があるなんて思いもよらないでしょう?

 

2月の宮崎は野球のキャンプ地ということで空港では各チームのユニフォームが飾られていた。きっと、多くのファンが訪れるのでしょうね。

 

わたしは電車内では持参した文庫本を読むことが多いのですが、今回は読むことを忘れて車窓を楽しみました。列車目的で旅に出るというのもありですね。ローカルな在来線もいいかも。旅の選択肢が広がったような気がします。

 

2022/12 ひとり旅 広島・松山・別府:④別府、鉄輪温泉・明礬温泉そして高崎山へ

大街道から路面電車に乗ってJR松山駅前まで来た。降りると目の前が駅舎である。松山から八幡浜駅まで、乗車券・特急券・指定席券を購入し、8:10 松山⇒8:58 八幡浜まで行く。

アンパンマン車両だった。これはラッキー(なんですよね?)。

JR八幡浜駅から、八幡浜港まではタクシーを利用。フェリーターミナルは、とてもキレイに整備されていた。10:15 八幡浜港⇒13:05 別府観光港と、3時間弱の船旅が楽しみ。

わたしは2等室なので、1階と2階の自由席から席を選ぶ。区切られた升席やソファ席、列車のような座席もある。わたしは写真の2人がけの座席に座ったのだけれど、この区画にはわたし一人だけ。

ここでお弁当を食べたり、本を読んだりしてしていたら、もう別府が見えるところまで来ているではないか。

甲板に出てみたが、風もあり、なんだか怖くなり数分もいられなかった。

別府観光港からはタクシーで、家族風呂が20もある桜湯まで行ってもらう。

別府桜湯(公式ページ)|別府温泉 立ち寄り湯 桜湯

一人なので、小さめでもいいのでは?とお勧めされた「14.暁桜」に入る。小さめとはいえ、かなり大きい。浴槽は空で、受付でもらったコインを入れると、お湯が勢いよく出てくるという仕組みになっている。誰もが一番風呂に入れるということらしい。

無色透明で、お湯は熱め。わたしは少しだけ水を入れて温度を調整した。平日は90分入れるということで、温泉に浸かりながら『キュレーターの殺人』を読む。刑事ワシントン・ポーが活躍するシリーズの三作目である。

タクシーを呼んでもらっている間、2階のカフェでコーヒーフロートを飲んでいると・・

ネコ館長が事務所から出てきて挨拶をしてくれた。すっかりテンション上がる!

タクシーでホテルまで行ってもらい、チェックインする。そのあとは温泉街を散歩してみよう。

みはらし坂から撮った鉄輪温泉街の様子。少し風があり、湯けむりが流れているけれど、別府ならでは、という感じがするでしょう?

みはらし坂から細い急な坂道を下り、少し歩いたところにあるひょうたん温泉に入ってみる。

別府の日帰り温泉なら源泉100%かけ流しの「ひょうたん温泉」へ

観光客向けで滝湯や露天風呂もあり楽しめる。風呂のあとに食事処で夕食を取るつもりが、その日は休業と言われ、中庭の休憩所でビールを飲みながら、すぐに食べられるところをググる。冷たいビールを飲んでいたら、猛烈にお腹がすいてきた。近くにある「桃太郎」で広島風お好み焼きをいただく。

ホテル「燈月」に戻ってきた。鉄輪エリアでは珍しい感じのモダンなホテルで、女性一人でも安心して泊まれる。

別府 鉄輪 灯りの宿 燈月(とうげつ)公式サイト

上の写真はチェックイン時に撮ったもの。

本日3つ目、ホテルの大浴場に入る。またもや、貸切状態だ。

夜はふかふかのベッドでぐっすり眠ることができた。

朝食会場は広く、スムーズだ。オムレツは注文してから作ってくれ、しかも席まで運んでくれる。写真は少なめだが、わたしが取らなかっただけで実際はかなり種類が多い。

チェックアウトし、荷物を預け、徒歩数分のところにある鉱泥温泉に向かう。

歴史|天然 坊主地獄【公式】

坊主地獄の入口とは別に駐車場の横のほうに「鉱泥温泉」の入口がある。

幻の温泉とも言われ、とても珍しいと聞いてやってきた。鉱泥浴槽は衛生管理を徹底するため、清掃や管理が大変とのことで、午前中のみのオープンだ。

初めてなので、入り方を教わる。5分くらい入っては休憩するのがいいらしい。それも3回くらいがいいのだそうだ。浴槽は5~6人くらいが入れるくらいの大きさで、温泉は、わたしの記憶では少し緑っぽい灰色だったと思う。温度はちょうど良い。身体に温泉がまとわりつくような感じで芯から温まる。

風呂上がりはコートなしで歩き、風が気持ち良い。ホテルに戻り、タクシーを呼んでもらい、湯けむり展望台を経由し、別府駅近くの次のホテルまで乗せてもらう。

湯けむり展望台から見た鉄輪温泉街。湿度が高ければ、まっすぐに高く湯けむりが上るのだそうだ。

タクシーの運転手さんと話しをしているうちに、ロープウェイに乗ってみようということになった。ホテルに一旦荷物を置き、ふもとの駅まで送ってもらう。

別府ロープウェイ

ひぇーコワイ!と思いつつも、素晴らしい眺望に釘付け。志高湖も見える。

ロープウェイを降りて、少しだけ徒歩で上ると鶴見岳の頂上に行くことができる。1375mですって。すごい!

別府駅に戻り、駅の観光案内所でおすすめをきく。おすすめされた通りに行ってみよう。まずは教えてもらった店で、昼食をとることにする。

昼食・ランチ|別府お食事処とよ常 こだわりの天丼をランチ・ディナーにご利用下さい

通常サイズを注文したが、この大きさ。エビが羽を広げたチョウのようになっている。衣がサクサクで生ビールにも合う。

散歩がてら、別府を代表する公衆浴場に行ってみる。素敵な外観だ。(ただ、ここら辺はソープ街らしい。地図には載っていなかったので驚いた)

竹瓦温泉|別府市

温泉の前にある竹瓦小路。ノスタルジックな雰囲気が漂う。夜に開く店が多いのでしょうか。

次は、観光案内の人の一押しだった高崎山にも行ってみた。予備知識は全くなかったのだけれども、タクシーの運転手さんによると、以前はグループがA,B,Cに分かれていたが、今はAがなくなり、BとCだけで、Bのトップはメスらしいということだけはわかった。

高崎山自然動物園

30分ごとのエサやりタイムにはものすごい数の猿が集まってくるから、その様子は圧巻だ。小さな子ザルも多くて、想像していた以上に可愛い!

写真はB群1位のヤケイ(と聞いた)。エサやりをちらっと見たら帰ろうと思っていたのに、飼育さんが解説するサル社会のさまざまなドラマが興味深く、かれこれ1時間以上は聞き入っていた。

帰りはちょうど来たバスに乗ることができた。別府はICカードが使えるから便利。駅に戻りチェックインする。

別府のホテルなら別府第一ホテルへ。別府駅より徒歩1分。

第一ホテルは駅に近く、昨年リニューアルしたという客室は清潔感があり、大画面のテレビではYouTube等の動画も見れる。ロビーのコーヒー無料も有難い。

夕食は駅ビルの中にある豊後茶屋で取ることにする。

大分名物とり天やだんご汁セットになった豊後定食をいただく。もちろん生ビールも。ホテルに戻りYouTubeを見ていたら寝てしまった。

 

さて、最終日である。飛行機は16時過ぎなので、それまでどうしようかと思ったが、タクシーの運転手さんたちが口々におすすめしていた明礬温泉に行くことにした。

10:30ごろにお目当ての温泉に着いたが開いていなかったため(現在は11時オープンなのだそうだ)、少し歩いて「地獄蒸しプリン」で有名な岡本屋で時間をつぶす。店付近はかなり強い硫黄の臭いに包まれている。

地獄蒸したまごサンドとコーヒーを注文し、窓際席でいただく。サンドウィッチは厚めに切った胡瓜と温泉で蒸した茹でたまごのコンビネーションが絶妙で素朴な味だ。

11時になったところで、湯屋えびす(貸切湯)に行く。

別府明礬温泉 えびすの湯(湯屋えびす/御宿ゑびす屋)

貸切の温泉が5つあり、予約はできないので受付順に入れる。岡本屋付近ほどの強烈さではないが硫黄の臭いがする、青みがかった白濁の湯になっていて、温度はちょうど良い。なんといっても露天なのでとても気持ちいい。

駅からは10時台のバスがなかったためタクシーで来たが、帰りはバスで帰ろうとしたところ、受付の人がわざわざ外に出てバス停の場所を教えてくれた。こんなにも近いのに・・。奥に見えるのが貸切湯の建物。駅から行った場合のバス停は建物の正面にある。

 

14時台のエアライナーバスで大分空港に行き、飛行機で東京に戻ってきた。一週間はあっという間であった。

泊まったホテルも部屋はどこも清潔そのもので、スタッフは親切だった。店に行けば、気が利くスタッフがいるし、何を食べても美味しい。改めて幸せなことだと思う。

いつもは地図を見てくれる娘がいないので、地図を見るのも時間管理するのも自分。これはボケ防止に良さそうだ。

 

①尾道②宮島③松山⇒④別府